2015年より活動を開始し、伊熊の地で数え切れないほどの思い出と笑顔が生まれた元気ファーム。
私たちはこの3年間に満足せず、新たなステップを目指したいと考えています。
そこで、The 3rdの実行委員メンバー、通称「神SEVEN」の7人による座談会を開催。これまでの活動を振り返るとともに、元気ファームで得たもの、元気ファームがもたらす成果ついて語り合いました。
自分たちが次のステージに生かすのはもちろん、山村地域の活性化に取り組む人々や企業みなさんにとって、ひとつのヒントになればと思います。
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鬼頭: The 3rdでは活動の規模を拡大するとともに、元気ファームを通じて社会とつながることを目標に展開してきました。「Do It Ourselves!(みんなでやろうぜ!)」というスローガンのもと、いろいろな新しい試みに挑戦した1年でしたが、各チームはどうでしたか?
大平:本部としては、みんなが参加しやすい環境をつくる工夫をしました。日程を調整しやすいように年間スケジュールを事前に公開したり、現地までの移動が負担にならないよう、本社前と名駅、金山に配車をしたり。
野田:その甲斐あって、名古屋近郊はもちろん、大阪や兵庫、遠くは岡山や宮崎のオフィスからも、はるばる参加してくれた社員が増えましたよね。
鬼頭:僕と石原さんの「IKU AD」チームでも、元気ファームの知名度を高め、さらに参加者を増やすべく、広報活動を頑張りました。今までのブログに加えてFacebookでも活動の様子を配信して、社外の人にも活動を知ってもらえるきっかけになったと思います。
石原:記事や写真をアップするために、毎回2人がかりで撮影に挑んだものの、最初は悪戦苦闘しましたよね。現地でさんざん撮ったのに、いざ編集の段階になると、「あ、この写真がない」「あれも撮っておけばよかった!」って(笑)。
鬼頭:ブログを書くのも初めてだったから、記事や写真のテーマというのかな、押さえどころをつかむまで苦労しました。でも、われながら写真の精度が上がったと思うし、記録を残す意義や楽しさを知ることができたかな。
石原:そうだね。ただ記録として作業風景を写すんじゃなくて、参加者が楽しんでいる表情や、現地の空気感を切り取ることが大切だって、わかった気がします。
鬼頭:大阪オフィスから参加してくれた人が「毎回ブログ楽しみにしてます!」って言ってくれたり、「あの写真ステキだね」とか「自分の写真が載っててうれしかった」って声をかけてくれたり。みんなの反響がモチベーションにつながったし、社内外の人たちとのコミュニケーションツールになりました。
渡邉:「現地へは足を運べないけど、元気ファームの野菜を食べたい!」。そんな声に応えて始まったのが僕たちの「IKU DELI」企画で、夏と秋の2回開催しました。
*「IKU DELI」についてはこちら
田中:本社のランチタイムに、伊熊町の野菜やお米をデリバリーしようというコンセプトは決まったものの、どんな食材を、どんなメニューで提供するか結構悩んですよね。
野田:夏は野菜スティック、秋は「Man to米」の新米おにぎりと焼き芋というメニューでしたよね。それも100人分以上という…(笑)
渡邉:伊熊町で採れる素材のおいしさをシンプルに味わってほしい。そのためには、採れたて、作りたてじゃないと!…ってことで、平日の早朝から伊熊町に向かい、その日の朝に収穫することにしたんです。
田中:夏はまさかの大雨、秋は気温7度の寒さの中、眠気と闘いながらの作業はなかなかしんどかったですよ(笑)。
渡邉:でも、いつもの元気ファームとは違って少人数だったから、秘密の活動みたいでワクワクしましたよね。
田中:そうそう。普段は別々のオフィスで働いていて、顔を合わせる機会ってなかなかないんです。そんなメンバーが、ひとつの目的意識を持って行動するのが楽しくて。オフィスや部署を超えて、一枚岩になった感覚が新鮮でした。
大平:確かに元気ファームは新しい出会いの場であり、普段の仕事とは異なる一体感や結束力を感じるシーンが多々ありますよね。
石原:元気ファームがきっかけで出会って、めでたくゴールインしたカップルもいるくらいだから、あの環境は誰にとっても特別なんでしょうね。
原田:僕も「IKU MAP」の制作を通じて、同じことを感じました。元気ファームの足跡を残すために、いろんな人にインタビューして回ったんですね。そこで思ったのが、Man to Manの社員だけでなく、伊熊町のみなさんや社員のご家族も、元気ファームではみんながひとつのチームになれるということ。仕事も経歴も年齢も関係なく。
野田:いつも家族で調理を手伝ってくれた四日市オフィス・後藤さんのお子さんが、学校行事と日程が重なって収穫祭に参加できなかったんですね。それが残念で、泣いていたって聞いて…。周りのみなさんにとっても、元気ファームは大切な存在になっていたんだな、って感じました。
原田:僕らの師匠である後藤京一さんのお義父さんも、病気をして気持ちまで落ち込んでしまっていたのに、元気ファームで僕らと関わることで元気を取り戻したって話してくださったんです。「元気ファームが生きがいになった」って。
大平:後藤京一さんご一家をはじめ、伊熊のみなさんにはお世話になりっぱなしだったのに、逆にそんなふうに言ってもらえて感謝の一言ですね。
野田:本当にありがたいです。「IKU MAP」では、社内外のさまざまな人たちの想いだけでなく、伊熊町や元気ファームの魅力を「これでもか!」と詰め込みました(笑)。ぜひ一人でも多くの人に見てもらって、伊熊町に足を運ぶ人が増えたらいいなと思います。
*「IKU MAP」についてはこちら
*後編に続きます。